LOVE GIVES LIFE

大好きな映画・小説・音楽から感じたこと、大好きな人たちとの日々をつらつら

最高にシビれちゃうキスシーン5選

 

唇は、人間の皮膚の中で最も薄い部分らしい。

血管のひとつひとつと神経が透けて赤くみえるのだそう。

 

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唇の薄い皮を隔てて、すぐそこには神経がいくつも通っている。つまり、人間の体の中でもっとも敏感である部分だと言っても過言ではない。

そのせいなのか、キスがもたらす効果がすごい、と科学的にもいくつか証明されている。

 

・キスをするとエストロゲンなどの美容ホルモンが分泌され美肌効果などがある

・キスをするとオキシトシンが分泌されリラックス効果や幸福感が得られる

オキシトシンが分泌されると脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィンが分泌され痛みの緩和に役立つ

・キスをよくする人は寿命が5年延びる?!

 

などさまざまな科学的研究結果の報告もあるほど。

恋人とのキスは、まるでふわふわと脳みそが浮遊するかのような心地よさがある。

「あ〜私はなんて幸せなの〜」と、心も体も満たされた気分になる。

脳内麻薬効果とは良く言ったものなのかも。なんだか都市伝説のような気もして信じられないけど、たしかに、キスがもたらす幸福感はあなどれない。とすると、そこからいろんなことに影響して、何事もプラスに作用するなんてことも考えられる。

 

とはいえ、キスにだって色んな種類がある。

楽しいキスやら、悲しいキスその時のシチュエーションによってさまざま。

 

とうことで、今まで観てきたキスシーンで色んな意味で「シビれた」ものを5つご紹介!←唐突!w

 

2014年も残りわずか。なんてったって明日からはクリスマス本番シーズン。

キスのご予定がある人はぜひ参考に、そうでない人は5つの中から好みの映画を借りてシビれるキスの世界に浸りましょう。

観てるだけでもなんか体に良いかもね、なんて。笑

 

 

 

では、スタート!

◇『ラブ・アゲイン』 ハンナとジェイコブのドラマティックなキス

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【あらすじ】

中年の冴えない男キャル・ウィーバー(スティーヴ・カレル)は、若くして結婚した妻エミリー(ジュリアン・ムーア)から不倫したとカミングアウトされる。浮気を許せないキャルは別居を決意。失意のまま、お酒を飲み続けバーに入り浸る日々。しかしそのバーでは誰にも相手にされない。かたや隣ではプレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)が片っ端から女を口説きモノにしている。が、一度だけ出会ったハンナ(エマ・ストーン)だけはモノにできなかった。キャルがくだをまきながらお酒を飲み続けていると、見かねたジェイコブがキャルに「イケテル男にして妻を後悔させてやろう」と提案。その日から、キャルの人生は180°変わる。そして、子供の学校での面談日に妻と久々の再会を果たすがそれぞれの登場人物が信じられない速度で繋がって大パニック...!

 

物語の中で、ジェイコブに最悪の第一印象をもっていたハンナ。

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最初はこんな表情でキザなジェイコブの口説き文句をあしらっていたのに。

ある出来事をきっかけに突然現れたハンナがジェイコブに駆け寄り、ジェイコブがぎゅうっと持ち上げながらキスするシーン。シビれます。

 

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◇『ラブ・アクチュアリー』マークとジュリエットの最初で最後のキス

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 【あらすじ】

12月のロンドン。クリスマスを目前に、街中が愛に溢れて浮き足立っていた。恋人に裏切られた作家は言葉も通じない家政婦の外国人女性に恋をしている。最愛の妻を亡くした男は、ふさぎ込んだ息子にどう接して言いか分からない。画家のマークは親友の新妻ジュリエットに冷たく当たり、ジュリエットは夫の親友であるマークとどうにか仲良くなりたい、と思い悩んでいる。

様々な人々の恋模様や愛の姿を目の当たりにしながら、ラストに向かって物語は見事に絡み合っていく。 

 

 

マークが親友の妻であるジュリエットに冷たく接するのには、ある秘密が。

それを知るきっかけとなるプラカードでの告白シーンは心臓をぎゅっと掴まれてしまう。

 

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そんな出来事の後、ジュリエットが立ち去るマークを追いかけキス。

このキスシーン何が切ないって、もう二度と無いだろうと見ていてちゃんと分かるんです。文字通り、最初で最後のキス。

 

親友のことを本当に大切に思っているマーク。

夫の親友だからこそ、自分も夫と同じくらい愛を持ってマークと接したいと想っているジュリエット

 

親友の新妻と、夫の親友がキスなんてけしからん!と思うのは簡単。

でも、これは、それぞれがそれぞれを想った結果のキスだったんだとちゃんと理解できる。映画史上稀に見る(と思うw)切ないキスシーンにシビれます。

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◇『グレイズ・アナトミーS2』ボロボロのメレディスがデレクへするキス

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【あらすじ】※海外の連続ドラマです

メレディスはシアトルグレース病院のインターン。初出勤の前日にバーである男性と出会い一夜の関係になるが、なんとバーで出会った男性はシアトルグレースに新しく赴任してきたアテンディング、デレクだった。その後、周りの反対をよそに二人は魅かれ合い恋人関係に。幸せな日々は続くと思いきや、突然二人の目の前にNYで一流と呼ばれる産婦人科医アディソンが現れる。なんと彼女はデレクの別居中の妻だった。アディソンの登場で二人の関係に暗雲が立ちこめ始めたのだった...

 

アディソンの登場後、メレディスは自分から身を引きひデレクと別れるものの、別居中とはいえ、妻の存在を言わなかったデレクに怒り心頭。彼のことをまだ愛しているが故に憎しみを消すことが出来ない。

一方アディソンは、メレディスを自分の助手に付け、メレディスに対し辛辣なことは言うものの、他のインターンと公平に扱い、さらには不倫について患者から責められたメレディスを「自分が悪かったのだ」とかばう。

アディソンが夫の“元愛人”に対しても思いやりを持てる人格者だと知り、メレディスはさらに苦しむことに。

 

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そして、デレクへの想いと、医者としても、一人の女性としてもアディソンには敵わないと悟ったメレディスは、認知症の母親の世話など様々な問題を抱え、パンク状態に。

病院の外で泣いていると、声を掛けてきたデレクにキスをしてしまう。

 

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"It's just... I'm exhausted. My mother is exhausting. What happened to Cristina is exhausting. And you? Hating you is the most exhausting of all. And I don't want to do it anymore."

ー『もう疲れたわ。母の病気のこと、クリスティーナ(親友)に起きたこと。だけどね、そんなことよりも、一番疲れるのはあなたよ。あなたを憎むことが、何よりも一番疲れるの。』

 

好きだからこそ、憎くも思えてしまう。メレディスの切羽詰まった泣き顔でのキスは悲し過ぎてシビれます。

 

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◇『マイガール』 ベーダとトーマスの世界一キュートなキスシーン

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【あらすじ】

父子家庭で育ったおてんばなベーダと近所に住む内気な男の子トーマスの淡い初恋と友情を描いた感動作。

 

ベーダが冗談半分でトーマスにするキス。もうこれは余計な説明不要。

トーマス演じるマコーレ・カルキンの驚いた表情がキュート過ぎてシビれます!

 

 

 

 

そして、最後は...

◇『世界にひとつのプレイブック』パットとティファニーのキス

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【あらすじ】

妻の浮気が原因で離婚。心のバランスを崩しすべてを失ったパット(ブラッドリー・クーパー)。実家で両親と暮らしながらリハビリを続ける日々。そんな中出会ったのが近所に住む、未亡人のティファニージェニファー・ローレンス)。見た目からは想像もつかない破天荒な性格と過激な発言の数々に、振り回されるパット。ティファニーは出場予定のダンスコンテストのパートナーにパットを無理矢理指名し、二人でコンテストに出場することに。心に傷を負った二人の挑戦が始まった...

 

パットがティファニーを追いかけ、道の真ん中でのキスシーン。

破天荒で気の強いティファニーがパットのキスでほろほろと女性らしさをこぼし始めます。背景がグルグルと回っているのも、めくるめくキスの感触を表現しているみたいで、とってもセクシー。

 

さらに、キスする二人が遠目に引いていくところも、ロマンチックでシビれること間違いなし。

 

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キスしているときの気分って、まさにこれでしょう。

周りのものが遠くに消えていくような、小さくなっていくような感覚。

自分の全神経が相手に集中している瞬間。

 

本当、シビれる。笑

  

 

 

最後に番外編。

世界一ファンタジーなキスシーンの多いディズニー作品の中から、個人的に一番好きなひとつをご紹介。

 

◇『わんわん物語』レディとトランプのスパゲッティキス

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最後のレディの恥ずかしそうな顔がキュート。

こんな表情の出来る女子になれれば、これまた相手をシビれさせることが出来るのかしら。

 

 

 

 

 

...なんて考えながら、本日はここまで!w

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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 

 

週末、恒例のまったり映画タイム。

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』を鑑賞。

【※ちょこちょこシーンとセリフ紹介するので0から観たい方はお気を付けて...】

 

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2013年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した本作。

今までフォークソングとやらに全く興味もなく、なんだか暗ーい世界の音楽...みたいなイメージであまりピンとこなかった。

知ってるか?と聞かれれば“ボブ・ディランなら聞いたことあるかな”程度でしか知らない私が楽しめるのか否か疑問に思いつつ観始めた。

 

出だし一発目。

最初のシーン(映画の中で後で効いてくる重要なシーン)で

オスカー・アイザック演じるルーウィンの歌声を聴いた瞬間から

何とも言えない安心感。コレは間違いないやつだ!と確信。笑

 

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「音楽が素敵な映画に悪い映画はない」と自分で思っている。

とにかくオスカー・アイザックの歌声がなんだか心地いい。

案の定、暗い歌詞で、暗い雰囲気のメロディーではあるものの、心の奥までゆっくり温まってくるような優しい感触が気持ちいい。

 

さらに、辛辣なセリフたちに、変わった登場人物たち。

彼らが織りなすフフッと吹き出してしまうような絶妙な間と表情に、あっという間に魅了されてしまう。

 

主人公の抱える悩みや問題に呼応するかのように計算されたカット割りも、観ていて楽しめる理由のひとつ。

コーエン兄弟監督の作品は、今までひとつも知らなかったけれど、

映画の中に伏線を散りばめたり、凝ったカット割りの得意な監督らしい。

いつもサスペンス・スリラー系の作品が多いんだとか。

 

そんなコーエン兄弟監督の待望作「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」、

作品の舞台はまだ音楽レーベルなどが発達していなかった1961年。

NYのグリニッジ・ヴィレッジのライブハウスで歌う売れないフォークシンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)は一文無しで住所不定。

知り合いの家を泊まり歩き、カウチで眠る日々を過ごしている。

 

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そんな中、つい一夜の過ちで手を出した女友達ジーン(キャリー・マリガン)から「妊娠した」と衝撃の告白を受ける。

 

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彼女は妊娠と、冴えないルーウィンの姿にイライラが大爆発。

「ファッ○」だの「シッ○」だの半ば八つ当たりのような気もするがw、

とんでもない量の罵詈雑言を浴びせられてしまう。

 

ジーン「I don't know.(わからないのよ。)」

ルーウィン「You don't know if it's mine?(父親が俺か?)」

ジーン「No! How would I know!!(そうよ!なんで分かるわけ?!)

ルーウィン「So... It could be Jim's...?(ジムの子かもしれないだろ?)」

ジーン「Yes! asshole!(そうよ、バカたれ!)」

ルーウィン「You don't want it either way, to be clear?(正直言って、どのみち欲しくはないんだろ?)」

ジーン「To be clear asshole! You fucking asshole!I want very much to have if it's Jim's.That's what I want. But since I don't know, you not only fucked things up by fucking me and maybe making me pregnant, but even if it's not yours, I can't know that, so I might have to get rid of what might be perfectly fine baby, a baby I want, because everything you touch turns to shit!!!!!!!!!!

(正直言って、、この大バカたれが!もしジムの子なら絶対に産みたい。

でもあんたにヤラレタせいで父親は不明。あんたかどうかもね。だから理想の赤ん坊も堕ろすしかない。あんたが触ったものは、全部クソよ!!!!!!!)」

 

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ジーン「I should've had you wear double condoms. Well we shouldn't have done it in the first place, but if you ever do it again, which as a favor  to women everywhere, you should not, but if you do, you should be wearing condom on sondom and then wrap it in electrical tape. You should just walk around always inside a great big condom because you are shit!!!!!!!!!!!!

(ゴムを二重にすべきだった。そもそもやめるべきだった。もし今度、女への好意からヤル時はコンドームを2枚重ねにして絶縁テープで巻くこと。いっそ巨大なコンドームに体ごと入れとけ!クソ男!)」

ルーウィン「Okay.(分かったよ...)」

 

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彼女にガミガミ言われ、ルーウィンの気分は最悪。

加えて、仕方なく預かることになった猫までもが逃亡。

やっとのところ発見し捕まえるも、飼い主から「うちの子じゃない」と突き返される始末。

 

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所持金もなく、小遣い稼ぎに参加した友人のレコーディングでは、

自分の音楽性へのプライドから、バンドの雰囲気に迎合できずうまくいかない。

そんな中、ひょんなきっかけでヤク中ジャズミュージシャンのローランド(ジョン・グッドマン)と付き人ジョニー(ギャレット・ヘドラント)とのシカゴへのドライブにギター1本と1匹を抱えて参加することに。

 

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このドライブがまたルーウィンにとっては悪夢のような時間だった。

無愛想な付き人ジョニーに、傲慢で毒舌で鬱陶しいおしゃべりなローランドのペースにいまいちついていけずに、噛み合わない。

 

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ルーウィン「タバコある?」

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ジョニー「全部吸った。」

 

ーーーーーしばらく経ってーーーーー

 

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ローランド「(不快なイビキ)」

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ルーウィン「 ................ 」

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ジョニー「 .............. 」

 

タバコあるんかい!と突っ込みたくなるこのシーン。笑

実際に観ると、ほんの数秒の間に繰り広げられるギャレット・ヘドラントとオスカー・アイザックの間と表情が、最高に面白い。

 

なんと最悪な出来事はコレだけに留まらない。

シカゴへのドライブも、ある出来事をきっかけに道半ばで断念。

雪の中、ヒッチハイクをするはめになり、

ぐちゃぐちゃになった靴でダイナーに入りコーヒーで粘るも追い出され、仕方なく駅の構内で眠っているとホームレスに間違われ警官に締め出される。

 

やっとの思いでシカゴに着き、有名な音楽プロデューサーに会いにいくも

再び音楽性への信念を曲げられずうまくいかない。

NYへ戻ってからも、父の病気、姉との関係、音楽を諦め船員に戻ろうと、未払いの組合費を全財産で支払うも、船員免許証を紛失。再発行には80ドル以上もかかる、といわれルーウィンはとうとうブチギレ。

 

何をやってもうまくいかない。

そんな自分に嫌気がさし、疲れ切ってしまったルーウィン。

 

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そして、映画はラストへ。

この映画、何がすごいってラスト寸前で、「おっ?」という展開が待ち構えています。笑

 

「何をやってもうまくいかない」

「自分はなんて中途半端なんだろう」

こんなふうに今の自分に納得がいかない人はたくさんいると思う。

実際に、私も納得いっていない。

それでも、どうしていいのかわからない。

自分の夢や希望が行動に伴っているだろうか。努力できているのかな。

そんなことを考えてみても、努力が足りないことは、人に判断されるでもなく、自分自身で痛いほど分かっている。

 

分かっているのに、「日常」がそれを追い越していく。

 

ルーウィンほどの才能もなければ、努力しているかどうかもわからないけれど

観ていて自分と重なる部分がいくつかあった。

 

周りにいるハッピーな人々をみて、「こうなりたい」と心のどこかで思っているくせに、

実際に自分がその世界に飛び込んで同じようにハッピーに振る舞えるかと言われれば

それもなんだか“自分”じゃない気がして、できない。

ルーウィンのヘタクソな対人関係や少しだけ濁ってしまった心の純粋さに共感を覚えずにはいられなかった。

 

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何がどうあれ、自分がどうあがこうと、現在の自分が立てるその場所に立っているしかない。

それが嫌なら、色んな方法で自分を曲げてでも変化していく他ない。

それを成長と呼ぶのならば、ルーウィンはいつまで経っても成長できない男なのだと思う。

 

それでも、ボブ・ディランというフォーク界を大きく変えた男は、

ルーウィン(モデルとなったシンガーデイヴ・ヴァン・ロイク)に憧れた。

彼がいなければ、ボブ・ディランというシンガーはこの世に誕生しなかったかもしれない。

 

遷りゆく時代の中で「自分らしく生きていくこと」について、淡々と描かれていた映画だった。

 

きっとこの映画、噛めば噛むほど味が出るスルメイカ的映画。

観終わった後に、映画を思い出しているうちに自分なりのいろんな解釈が増えそう。

 

物語は地味なものの、出演者は豪華キャストなので、そんな部分も楽しめる。

特に、ジャスティン・ティンバレイク演じるハッピーな男、ジムはどこからどう見ても善人なのに、

ルーウィンに感情移入していると、観ていて素晴らしくイラついてきます。笑

 

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ジョン・グッドマン演じるジャズシンガーのローランドは、とにかく不快なオヤジ。笑

車中のイビキのみならず、杖でコツコツ小突いてくるあたり、

さすがジョン・グッドマン。イラッとしながらも、とってもファニーで憎めません。

 

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さらに、女子必見!w

ローランドの付き人ジョニーを演じたギャレット・ヘドラントのかっこよさが異常です。無愛想でほとんど喋らないのに、動きのひとつひとつと吸い込まれそうな輝く瞳にノックダウンすること間違い無し。笑

 

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ああ、しびれちゃう。

 

本作、わりとユニセックスな映画だと思うので、彼氏彼女とDVD借りてまったり観るのにオススメです。

 


映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』予告編 - YouTube

 

 

 

 

思わずヨダレが出ちゃう映画TOP3

もうすぐ年末。

師走のこの時期の寒さはなんとも食欲を倍増させる気がするのは私だけでしょうか。

なに、ワタシ冬眠でもするのかしら?というほどとにかく食べたくなる。

やっぱり人間も動物なのだ、、と思い知らされる季節。

 

2014年は働く環境が変わったこともあり、

家での仕事が増えたので、朝昼と料理をする時間が増え、

冷蔵庫のお掃除的な材料での時短料理のレパートリーも自然と増えた。

 

とある日の朝、

スクランブルエッグとトーストに、ガーリックキノコのサラダ

 

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とある日の休日ブランチ

卵とオリーブのサラダに、ミートボールパスタ

 

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とある日のずぼら和食、

おにぎりと野菜炒めに巾着たまご(上)、ちくわ炒めとネギたま奴っこ(下)

 

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とある日のずぼら晩ごはん(ほぼ夜には出掛けてしまっているけどw)

茄子のミートソースパスタ

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 最近では料理をしている時間が、私にとっての脳内バスタイム

「あー、昨日はこんなことがあったなあ」

「今日の予定は、、、」

と起きてすぐに1日の始まりをキッチンで迎えると、頭がスッキリする。

 

私の日常は、映画・音楽・小説の世界から何かを得ることが多い。

それは、趣味趣向、恋愛観、価値観、人生観、ファッションに至るまで本当にすべてのことにいえる。

 

だいたい映画を観た後は、気になったこと、心に残った何かについてひたすら調べてみる。

おかげで、映画の舞台となった時代の背景や歴史、世界の文化、哲学者たちの偉大な言葉や、教訓。音楽やアーティスト。郷土料理の作り方や食べ物についてまでなんとなーくではあるが知ることが出来る。

なんとも贅沢な、二度おいしい映画の楽しみ方だと思う。(根っからの引きこもり体質w)

 

レミーが作るラタトゥイユを観た時にはあまりに美味しそうで、

映画を観た後に、ラタトゥイユのおいしいお店に連れて行ってもらった思い出がある。

 

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ということで、

今日は、思わずよだれが出ちゃう映画TOP3をご紹介。

 

第3位 『レミーのおいしいレストラン』のオムレツ

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あらすじ>>

レミーはフランス料理のシェフに憧れるグルメなネズミ。

料理が苦手なシェフ見習いのリングイニ。

二人は華の都パリでひょんなことをきっかけに出会う。

その出会いがフランス料理界を揺るがす大事件を巻き起こす...!

 

そこはラタトゥイユじゃないのね、というツッコミが聞こえてきそうですが。笑

 

レミーがある朝、リングイニに作ってあげる朝食。

シンプルなオムレツなのだけどこれがまた、ふっくらしていて焼き目も抜群。

パリに行った時、ホテルの朝食で出たオムレツも美味しかったけれど、

こんなにふっくらしっとりしていたかしら?と思うくらい完璧なオムレツ。

CGとはわかっていますよ、もちろん。笑

ああ、思わずよだれが。。

 

第2位 『ヘルプ~心が繋ぐストーリー~』のフライドチキン

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あらすじ>>

1960年代のアメリカ南部。故郷に戻った作家志望のスキーター(エマ・ストーン)は黒人メイド(ヘルプ)を差別する白人の人々に疑問を抱き、取材を始める。

メイドのエイビリン(ヴィオラ・デイヴィス)はスキーターの取材を断り続けるが親友のメイド、ミニー(オクタヴィア・スペンサー)に起きたある事件をきっかけに協力するようになる。黒人差別の根強い地域・時代で、彼女たちの“心の声”は全く聞き入れられない...はずだった!?

 

メイドのミニーの得意料理だったフライドチキン。

フライパンの中で、じゅわ〜っとゆっくり揚げられるチキンに思わずヨダレがじゅわ〜です。笑

 

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物語の中でも、このフライドチキンは重要なエピソードとなっていたり。。

お話自体も心温まる感動ストーリーです。

観終わった頃には、ミニーのフライドチキンが食べたくなるはず。

 

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第1位 『食べて、祈って、恋をして』のピッツァ

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あらすじ>>

ニューヨークでキャリアウーマンとして働くエリザベス(ジュリア・ロバーツ)は、離婚と失恋で相次ぐアンハッピーな出来事に疲れ切っていた。

すべてを捨てて自らを探す為、イタリアでは食の快楽を追求し、インドのアシュラムでは精神力を高めるべくヨガと瞑想に励む旅をする。

そして、最後に訪れたインドネシアバリ島で、彼女の人生を大きく変える出会いが。。

 

ジュリア・ロバーツの大きい口でガツガツと食べ続ける姿は

体重計と睨めっこしがちな女子にとっては、羨ましい限り。

であると同時に、その食べっぷりを見ていると多幸感すら覚えます。笑

 

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"I'm in love. I'm having a relationship with my pizza." 

私恋してるの。次の彼氏はピッツァに決まりよ。

 

「イタリアに来て4.5キロも太ってしまったわ」と落ち込み、

ピッツァに手をつけない女友達に、エリザベス(ジュリア・ロバーツ)が言うセリフ。

 

さらにこのあと、

「これ食べたら、1サイズ大きいジーンズを買いに行きましょう」

なんてユーモア溢れるセリフ回しで、観ているこっちも清々しい気分。

 

これ以外にも、ワインやらパスタやら出てくるもの全部がおいしそうで、ヨダレどころかお腹もぐうっとなり出しそう。

 

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1位はやっぱりそうなりますか的な映画「食べて、祈って、恋をして」だったのが

ちょっぴり悔しい。笑

 

映画の中に出てくる食事はどうしてこうも美味しそうに見えるのか。

フードコーディネーターなどスタッフさん、カメラマンの技術もさることながら、

役者さんの演技が隠し味となって、さらに美味しく見せているんだろうな、なんて考えてみる。

 

思わずヨダレが出ちゃう映画TOP3、

まだまだ他にもありそうなので、見つけたらまた書こう。

 

ああ、なんだかお腹空いてきちゃった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にちょこっと番外編!

思わずヨダレが出ちゃう映画TOP3 デザート編

 

食後にはデザート♡ということで画像だけでTOP3をご紹介♫

第3位 『ハリーポッターホグワーツのデザートたち

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第2位 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のブルーベリーパイ

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第1位 『リトル・ミス・サンシャイン』オリーブが食べるチョコアイス

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 ああ、ほんとに、おいしそう。(我慢我慢我慢我慢...)

セレンディピティ 偶然が招く必然?

 

先日、大学時代の友人が結婚した。

学部もサークルもバイト先も一緒。お互い家に帰って眠る、もしくは、恋人と時間を過ごすとき以外は、ほぼずっと一緒にいたのではないかというくらい密な女友達。

 

そんな女友達の結婚式のムービーを制作するため、

数百枚近い彼女の過去・現在の写真たちと睨めっこしていると、

彼女と新郎の数年間にわたる軌跡をひしひしと感じずにはいられなかった。

 

この写真たちが語る思い出の1枚でも、現実に起きていなければ、

もしかしたら二人は出会っていなかったかもしれない。

一枚一枚の写真が語る、二人のそれぞれの過去すべてが折り重なって現在がある。

そんなことを考えていたらふとある映画の中のセリフを思い出した。

 

「人生は、無意味な偶然の連続なんかじゃない。いろいろな出来事が折り重なって、絶妙に計算された未来ができていくのだ。」

 

まさにコレ!とハッとしてしまった。

 

SERENDIPITY(セレンディピティ)』

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舞台はニューヨーク。

テレビプロデューサーのジョナサン(ジョン・キューザック)はクリスマス前の混雑するデパートにいた。そこで見つけた最後のひとつの手袋を購入しようと手を伸ばした瞬間、ある女性と手が触れる。それが心理カウンセラーでおとぎ話のような恋を夢見る女性、サラ(ケイト・ベッキンセール)だった。

お互いに恋人のためにと必死に手袋を奪い合うも、ひょんなきっかけで別の客に奪われてしまう。

 

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おかしな出会いを果たした二人は、意気消沈しながらも、運命的なものを感じる。

しかしお互いに恋人がいる関係。一歩踏み込めずにいるうちに、サラがある提案をする。

 

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「もしも、私たちの出会いが運命なら、まためぐり逢えるはず」

そういって、サラは自分の持っていた本に自らの連絡先を、

 

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ジョナサンは5ドル札に自分の連絡先を書き、

 

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サラはその本を古本屋に売り、ジョナサンはその5ドル札で買い物をした。

 

もしも、二人の出会いが運命ならば、いつの日かその本と5ドル札が手元に戻り、運命の扉は再び開くはずだ、というものだった。

 

そして、数年後。あれから連絡先を見つけることは出来ず、無情に過ぎる日々。

 

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心のどこかでジョナサンとサラはお互いのことを忘れられずにいながらも、

恋人と婚約、結婚と交際は順調。結婚まで残された時間はあとわずか。

 

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ジョナサンはサラの連絡先が書いてある本を、古本屋を見つける度に探し、

サラは5ドル札が手元にくるたびに落書きがないか確認した。

 

そして、思いも寄らない展開で二人の運命の扉が再び。。。

 

と、これ以上書いてしまうと、お話の大切な部分がネタバレしてしまうので

気になった方は是非、一度観て欲しい。

 

12月のニューヨークを舞台にロマンチックな恋人たちの恋愛模様が

個性豊かに描かれている。

 

中でも、セントラルパークのスケート場でのシーンは

観ているこっちが照れくさくなってしまうほど、ロマンチックなシーン。

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おとぎ話のような恋愛を信じてるサラと、

ドキュメンタリー番組のプロデューサー、ジョナサン。

 

ラストの手前で、ジョナサンの婚約者がする“ある行為”が本当に切ない。

「あー、なんでまたあなたが!」

と思わず声に出してしまうほど、納得できるような、できないような。

 

正反対に思えた二人の人生が交差し、離れ、再び交差する、

なんともじれったーいこの映画。笑

 

でも、恋愛って実はそういうもんだよね。と納得させられてしまう。

本気で好きになった相手、本気で付き合った相手とは、

計算された展開なんかじゃなく、思わぬ展開や偶然が折り重なって、

まるでこうなることが運命だったんだ、と思わされるように

過去が築き上げられ、現在を形作る。

 

「人生は、無意味な偶然の連続なんかじゃない。いろいろな出来事が折り重なって、絶妙に計算された未来ができていくのだ。」

 

ジョナサンのこの言葉がスポッと心の中に収まった。

 

セレンディピティ=探しているものとは別に価値のあるものを見つけられる力

セレンディピティ=ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸福をつかみ取る力

セレンディピティ=経験から意味を見いだせる力

 

様々な意味を持つこの言葉。

 

ビジネスや人生の気付きのために使われることも多いけれど、

恋愛においても十分つかえる言葉。

 

今の恋と出会うために、過去の恋があって

今の恋が未来の恋を引き寄せるのかもしれない。

 

クリスマス、年末年始、お家でまったりしたい方にオススメの映画です。

 


Serendipity Trailer - YouTube

 

It's kind of a funny story


シリアスなのにコメディ的。
現実感漂う精神病棟という中にある、おとぎ話っぽさ。
主人公の少年の妄想と現実とが織りなす世界観が絶妙で、
セリフのひとつひとつもすごくわかりやすい。

25歳という年齢になってみて、
自分のあるべき姿(昔願っていた自分になれているかどうか)について
日々、色々なことを考えていた私にとってはすごく刺激になった映画だった。

If you're not busy in born, you're busy dying.
必死に生きないことは、死んでいることと同じ。

映画『It's kind of a funny story』の中で、


















自殺願望のある主人公の少年に、精神病棟の患者ボビーが言い放っていて
心をグサリと刺されてしまった。
ボブディランのI'm Alright,Ma(I'm Only Breeding)の歌詞の抜粋だそう。

※映画の中では、『日々変わらないことは、日々失うということだ』
みたいな感じで訳されていた。

主人公のクレイグ(キーア・ギルクリスト)は自殺願望が消えない16歳。
ニューヨークの名門高校に通うも、まわりの天才たちに比べ、
自分が非凡な人間であるのかどうか自信が持てずにいる。
そんな中、名門大学の受験や恋(親友の彼女が好き)、厳格な父との確執など
様々な悩みを抱え、“ブルックリンブリッヂから飛び降りる夢”を見続けてしまう。













また“あの夢”をみたある日のこと、
クレイグは自ら北3(ノーススリー)精神病棟に入院することを決意する。













入院してすぐに、精神病棟にいる超個性的な患者たちを目の当たりにし、
クレイグは自分の決断の浅はかさに撃沈。
今すぐ帰りたい!と交渉をするも、病院の規則で最低5日間の入院が必要と知り再び撃沈。
こうしてクレイグの5日間の入院生活が始まる。

そこで出会うのが、自殺未遂6回で入退院を繰り返す男、
ボビー(ザック・ガリフィナーキス)だった。













新入りのクレイグに優しく、時には厳しく世話をする。
8歳の娘がいるが、何度も繰り返す入退院のせいで妻とは完全に不仲。

同室のエジプト人のムクターダはベッドから一歩も外に出ようとしない。
元大学教授だった女は、突然電話の盗聴を恐れるようになり、脅迫性障害に悩まされている。
ユダヤ教信者の男はLSDを大量に摂取してから、異常なまでに聴力が鋭くなり、
遠くの電話の話し声ですら気になって仕方がない。

クレイグは1日目、2日目...と病棟で過ごすに連れ、
他の患者たちの抱えるさまざまな問題に直面していく。











 

 

 


中でも、自傷行為を繰り返すノエル(エマ・ロバーツ)とは年齢も近く、
すぐに打ち解ける。
















クレイグは病棟での日々を過ごす中で、今まで素通りしてきた、
絵を描くことや、音楽を奏で、聴く楽しさを知る。
素晴らしく絵の才能があり、ロックな心の持ち主だったクレイグは、
病棟内の人気者になった。























こうしてクレイグは回復していくようにも思えるが、
それでも、病棟の外に一歩出れば、山積した問題が一気に自分にふりかかってくることに変わりはない。
そんな悩みをボビーに打ち明け、ボビーも同じくクレイグに自分の心のうちを
打ち明ける。二人は年齢の壁を越え同志のような関係に。

















『キミはクールだ。そして頭も良い。キミは才能にあふれているんだよ。
 家族だっているし、愛されてる。
 キミになれるならって思う。本当にそう思うよ。
 たった1日でもいいから、もしキミになれたとしたら俺は...そうだな...
  きっと...俺は“生きる”よ。』
 
 


クレイグが人生に希望を見いだせずに、「死にたくなる」という悩みに対して
ボビーが言った言葉。

こうして、自分の悩みに対して様々な気付きを得たクレイグは、
退院までの残りの日々を他の患者たちのために過ごそうと考える。

念願の退院祝いのピザパーティー。
ボビーの退院。
ベッドから一歩も出ようとしない男、ムクターダのこと。
そして、ノエルとの関係。

そして、退院当日のピザパーティー。レコードをかけて思い思いに踊る患者たち。
盛り上がりをよそに、クレイグが一枚のレコードを無理矢理かける。
大盛り上がりだった患者たちが文句を言っているうちに、思わぬゲストが現れる。













生きることへの喜びや希望を失わずにいることの大切さについて
クレイグは北3(ノーススリー)精神病棟の人々を通して知るのだった。



















16歳という多感な時期を、実際に精神病棟ですごした作者の実体験からなる本作。
セリフがストレートに心に飛び込んでくる映画だった。

更に、ノエル演じるエマ・ロバーツのかわいさったらない。
ちょっと暗い感じがあるものの、芯の強い(が故に生き辛いのかも)女の子。
陰と陽が入れ変わるちょびっとひねくれた感じの女の子が映画に出てくると
なぜだかテンションが上がってしまう。笑

中でもクレイグが、ある事件でノエルを失望させたあとに、
謝ろうと呼び出した時のシーン。













おそらく自分で書いたであろう「男の子はキライ」Tシャツを着て登場。

かわいすぎる。

自分がそうなりたいかどうかは置いておいてw、
男性とお付き合いする上で、こういう遊び心のある喧嘩が出来る女子でいたい。笑

今まで観てきた映画の中でノエルは、
個人的TOP3には入る“イケテル女子”であったことは間違いない。
(今度勝手にイケテル女子ランキングについて書いてみようかなw)

本当は「幸せの始まりは」について書こうと思ったのに。
今日は急遽「It's kind of a funny story」に変更。
素敵な映画を熱々のうちに(自分の中でのアツアツ)...ということで。笑

自己嫌悪とか、「毎日なーんか楽しくないなあ」と感じている人には
もってこいの映画。ぜひ観て欲しい。



























クレイグ「キミはキレイだね」

ノエル「(中指を立てる)」



クレイグ「好きだよ」

ノエル「(舌をだす)」











こんな風に、ちゃかせる関係って素敵。

では、今夜も原宿Night...
行ってきます☆

▼It's kind of a funny story 何だかおかしな物語 予告編

https://youtube.googleapis.com/v/P_pq7HKc9z8&source=uds
















ルビー・スパークス


子どもの頃、
お菓子が食べたい!とか、夜更かししたい!とか
ジュースが飲みたい!、あのおもちゃが欲しい!...
って欲だらけのちっちゃい怪獣だった。

大人になってみて、理性や常識...あらゆるつまらないモノを覚えて、
“欲”を全面的に出す人間は、いやらしいとか浅ましい人だ、なんて思うようになる。

さて、自分は“欲”というものがどれだけ減ったかを考えてみると、
意外や意外、特にこれといって減っていない。
むしろ、ひとつひとつの“欲”に対する執着心は小さい頃に比べて強くなっている。

中でも、「恋愛」に関しての欲は、
自分の感情や理性をコントロールできなくさせるほど強くなった。

愛したい。
愛されたい。
会いたい。
触れたい。
感じていたい。
独占したい。

自分にとっての理想の関係や、理想の人に憧れ、夢見て、
それに出会えた瞬間から、あらゆる”欲”が湯水の如く溢れ出す。

「この人しかいない。」
と自分で勝手に決めつけて、あーでもないこーでもないと分析し始める。

それから相手と自分の間に勝手に暗黙のルールのようなものを作り、
相手が自分の理想とかけ離れた行動をすると、失望する。
とてもつもなく悲しい気持ちになったり、相手に対してムカつきさえする。
自分の欲が満たされないことにヤキモキ。

かと思えば、次の瞬間、ふと我に返って、自分の強欲さや身勝手さに反省する。

なんてばかばかしい...w
でもまさに「ばかばかしい」人間になってしまうほど、
ほんの少し狂気じみて、心狂わされるものでなくては、
恋愛とは言えないのだとおもう。

欲だらけのちっちゃい怪獣は、
恋愛を知って、大人になって、欲だらけのでっかい怪獣に変身した、ただそれだけ。
「大人って一体なんなんだ。」と少しだけうんざりする。笑

ビールが飲めるようになって、
好きなだけチョコレートを食べても自分次第だし、
何時に家に帰ろうが、何時に眠ろうが怒られない。
欲にどれだけ正直でいたって構わない。
全てを決めるのは自分次第なのが大人。
でも、欲のまま、ありのままで生きるって...
...そうもいかないのよ、大人って。

と、教えてくれる映画、「RUBY SPARKS」。笑

RUBY SPARKS(ルビー・スパークス)は、
恋愛を知って欲だらけのでっかい怪獣に変身した男カルヴィン(ポール・ダノ)が
主人公の恋愛映画。






















天才作家として華々しくデビューしながら、その後スランプに陥っていた
カルヴィン(ポール・ダノ

 

 















低迷期を抜けるため、理想の女の子“ルビー・スパークス”を主人公にした
小説を書き始めた彼の前に、ふいに現れたのは現実の“ルビー”(ゾーイ・カザン)だった。















タイプライターを叩いて、ルビーについて文章を綴ると、
現実に思い通りになるルビー。
カルヴィンの理想通りのルビーに変身していき、
ますます魅力的になっていく。

 
























タイプライターの存在も忘れ、
これ以上ないほどに幸せな日々を過ごす二人だったが、
ルビーが現実世界で人として成長し、魅力的になって行くことで、
美大に通い始めたり、一人暮らしを始めたり、、
カルヴィンの手から離れ始めていく。

カルヴィンはそんなルビーに不安を感じ、
理想通りのルビーにするため、再びタイプライターを取り出して、、、













と、物語はラストに向かっていく。
「嫉妬」とか「独占欲」って一体どこまでがカワイイ範囲?
と人によって意見の割れそうな物語。

ラストのラストで、カルヴィンは「Ruby is free.(ルビーは自由になる。)」と
タイプライターに打ち込む。
このシーンはかなり切なくて、ある意味「本当の愛をカルヴィンは知ったのね。」
と納得できるんだけど、そのまま終わらないのがこの映画の素晴らしいところ。

ちゃんと最後までゆっくり観て、ラストのクレジットで
思う存分、余韻に浸ってほしい。

彼氏と観るのはちょっと控えた方が良いかもしれないけど、
「この人いいな♡」位の気持ちでデートを重ねていい感じな男性と
観る分には、彼の嫉妬のバロメータや独占欲のレベルがどのくらいか知れて
良い映画かもしれない。笑
(※但し、ラブストーリーを退屈に思わず観られる男性に限るw)

実はこの主演の二人は実生活でも本物のカップル。
更に脚本は、ヒロイン役のゾーイ・カザンが担当している。
才色兼備な彼女と、リトルミスサンシャイン以来、名演の光るポール・ダノ
カップルは誰もがうらやむ公私ともに素晴らしいパートナー。

そんな予備知識も入れながら観ると更に面白いかも。

RUBY SPARKS 予告編



恋愛につきものである、「嫉妬」や「独占欲」と向き合う日々。
情熱的な、ドラマティックな恋愛ほど、理性が求められる。
「大人しくしなさい。」という言葉がまさに似合う人になったと思う。

まるで映画やドラマの主人公になったかのように、
毎日頭がいっぱい。好きだとか嫌いだとか、本当に忙しい。
どこかから「大人しくしなさい。」なんて声が聞こえてきそう。笑

私はやっと、“本当に”大人になったのかも。




次回は「幸せの始まりは」について♫





チョコレートドーナツ


人は誰でもさまざまな悩みと共に、日々を過ごす。

さて、朝ご飯には何を食べようか。冷蔵庫を開けば、中にはハムと卵だけ。
ハムエッグサンドにしようか。それとも、トーストにスクランブルエッグ?
紅茶とコーヒーのどちらを淹れよう。
今日は少しリラックスしたいから紅茶かな。
茶葉はアールグレイ?それともダージリン?..............

こんなささいな悩みですら、決断がつきもので、
無意識でも、意識的でも、人は日々あらゆる選択肢から決断をする。

悩むこととは、きっと、自分が本気で人生を生きている証拠でもある。
人生の分岐点、日々の生活で浮かびあがる問題や課題。
そのひとつひとつに本気で向き合うからこそ悩む。
世界の片隅だろうと、中心だろうと、本気で生きている人は、本気で悩む。

チョコレートドーナツを観終わってすぐに、そんなことを考えた。











シンガーを夢見ながらゲイクラブで日銭を稼ぐルディ(アラン・カミング)。











正義を信じて弁護士になるも、ゲイを隠し続けているポール(ギャレット・ディラハント)。














ダウン症で、薬物依存の母に愛情を受けず育てられた少年マルコ(アイザック・レイヴァ)。










3人は出会い、ひとつの家族になろうと幸せな日々を過ごし始める。
しかし時代は1970年代。
ゲイ差別がまだ激しく、ルディとポールがマルコを引き取ることを世間が許さない。
幸せな日々は続くことなく、マルコは施設に引き取られ、離ればなれに。
衝撃のラストで締めくくられ、何とも言えない気持ちにさせられてしまう。

映画の中のルディは完璧な肝っ玉母さんで、マルコに向ける眼差しも、母性愛が溢れ出している。アラン・カミングの演技力にも脱帽だけど、マルコを演じたアイザック・レイヴァも少ないセリフの中で、見事に表情で喜怒哀楽を演じ分け、愛くるしいマルコの役を更に特別な存在に変えた。















ルディは”思い立ったら即行動派”。
ポールとのデートの帰り道に深夜の街を徘徊するマルコを見つけ、その瞬間から引き取ることだけを考え、ひたすら行動する。
出会ったばかりだったポールとも、すぐにステディな関係になっている。

「悩む暇があったら、とりあえずやっちゃえばいいのよ」とゆわんばかりの行動力。

でも、ルディがそうに至るまで、たくさんの悩みと気付きがあったはず。
悩み続けて、悩む時間をたくさん過ごして、やっとそこに辿り着いたのだとおもう。
(登場人物の自分なりの解釈だけど、、)

夢や希望というと少し大げさかもしれないけれど、
そういうものに本気で向き合うと、いろいろな問題に直面して、悩む。

自分に足りないものに直面したり、
それを補うのに必要なモノを得るためにどうしたらいい?と悩む。
そんなことをたくさん繰り返しているうちに、
一筋の光みたいに、すっと答えがみえてくる。

その答えが残酷なものであっても、素晴らしく前向きなものであっても、
答えを得た次の瞬間から、「その答えをどう受け入れるか」ということでまた人は悩みを抱えることになる。

小さな悩みや、大きな悩み。明るい悩みや、暗い悩み。
たくさんの悩みがあるけれど、

悩んでいるからこそ、というか、
”悩むことがあるからこそ人生”なのだ。

悩みに直面して、まさに泥沼にハマったように、二進も三進もいかない時には
「私の悩みは、○○に比べればちっぽけなもんだよね」
とかそうやって、他人とどうこう比べて判断するのではなく、
「私、本気で生きてるんだ...」と小さく感慨に耽ってみる。

直接の解決には繋がらないけれど、何かがきっと変わるはず。

映画の中で、アラン・カミング演じるルディがラストに歌う曲の中の歌詞も
同じようなことをいっているのではないかな、と思ってみたり。














▼「I Shall Be Released/Allan Coming」日本語詞付き YouTubeより



マルコの好きなハッピーエンド(劇中マルコがルディにベットタイムストーリーはハッピーエンドのお話にして、とねだる)ではないけれど、世界の片隅で懸命に愛し合った思い出は、ルディとポールの残りの人生をもっと実りあるものに変えたかもしれない、と考えることもできる。

とにかくこの映画は、1+1=2なのだと言い切らない。
観る人それぞれの解釈がラストをより輝かせるのかも。

LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーの総称)への
理解も広がりつつある今の時代だからこそ、一度は観ておきたい映画です。














はてさて、今日は週に1度の原宿バー営業日。
今日のおつまみは何にしよう、、と早速悩んでおります。笑

次回は私の超お気に入り映画「ルビー・スパークス」について。
恋愛感満載にひたすら書こう。(いい調子!w)